ニュース&コラム

operation

【ホテレス連載8】新郎新婦に優しくして欲しい理由

writer / hashimoto

新郎新婦とはセンシティブなだけに、非常に優しく接して欲しく、誰からも祝福を受けるものだと考えています。また自分たちのこれまでの苦労をわかり、それを喜びという名の記憶に変えてくれる場所を探しているのです。何より相応のお金を使うつもりですから、相応の扱いをしてくれるものと思っています。なのに、いつもより晴れ晴れとした気持ちで乗り付けた正面玄関の車寄せでは、地下の駐車場に行けと素っ気なく言われ、暗い駐車場からやっと見つけた地味な専用エレベーターを出てもどこに行けばいいのか分からず、目についたホテルの人は皆足早で声もかけづらく、フロントで聞こうにもチェックアウトの客でごった返していて、コンシェルジュデスクはまるで人の気配もなく、やっと見つけたウエディングサロンの入り口で初めて「お待ちしておりました」と言われてもむなしい限りです。これではゲストハウスに勝てるわけないですよね、先方のスタッフは新規獲得だけを考えていますから。